さて、全体像が見えたところで今度はもう少し年代を区切って考察してみましょう。前ページの1901年~2100年の奇数・偶数比率をもう一度眺めてみます。
真っ先に気になるのが、2000年を挟んで一気に様子が変わっていることではないでしょうか。20世紀と21世紀では生まれる人の性格の傾向が違ってくるということになります。とても興味深いですね。具体的に計算してみると次のような値が出ます。
20世紀(1901年~2000年)
奇数:69.8%
偶数:30.2%
21世紀(2001年~2100年)
奇数:60.6%
偶数:39.4%
全体としてみれば20世紀生まれの人は変化を好み、21世紀生まれの人の方が安定を好む傾向が強いようです。話が大きくなってしまいますが、世界の歴史に目を向けると20世紀はたくさんの戦争がありました。もし数字の力が本当に働いているなら、安定志向に欠けた雰囲気が力ずくでの支配競争の流れを作り出していたのかもしれません。もちろん変化は良い方向にも働きますので、だからこそ科学技術などが凄まじく発展したとも考えられます。
その流れでもっと細かく踏み込んでみましょう。2001年の9.11以来テロが目立つようになり、今や世界中が警戒している状況です。金融の面でも実体経済がついて来ないままお金だけが飛び交っていて空回りしているようです。このような時代に突入する直前30年のデータを取り出してみると
1971年~2000年
奇数:74.0%
偶数:26.0%
…奇数が74%、実に4人に3人が奇数です。何度も言いますが、実際には年月日ごとに出生数のばらつきがあるのでデータどおりに人が生まれているとは限りません。ただ、圧倒的に奇数のライフパスナンバーを持つ人が生まれやすい条件にあることは間違いありません。2016年現在、この奇数の多い世代が世界中にあふれているとするなら昨今の危うい状況にも合点がいきます。
では、今後はどんな人たちが育ってくるのでしょうか。
2001年~2030年
奇数:59.9%
偶数:40.1%
なんと、2001年からの30年間では偶数が4割にも達します。この世代の人たちが社会で力を持つようになるのはもう少し先でしょう。15年後ぐらいから徐々に安定に向かって行くことになるのか…希望をこめて見守っていきたいと思います。
ついでにもうひとつ面白いデータがあります。奇数・偶数と同様の方法でライフパスナンバーの分布を算出しました。
上の図は1971年~2000年の30年間、下の図は2001年~2030年の30年間の統計です。研究用に44の項目を入れていますが、通常の数秘術では8と同じとみなします。44は割合も少ないので大局を眺める分にはさほど気にしなくても良いでしょう。
※ 44にご興味のある方は44になる年月日一覧や数秘術44についてをご覧ください。
二つのグラフを見比べると2,4,6,11,22,33に顕著な違いが表れています。2001年以降、2,6,22が増えて4,11,33が減っています。2はパートナーシップや寄り添う気持ち、6は思いやりや愛情を意味するナンバーです。どちらも女性的な数字で、2と6が増えるということは力ずくでの争い事は少なくなるように考えられます。また、22は海外とのつながりなどの意味もあるので、世界レベルの交流がより盛んになっていくということでしょうか。
ちなみに、4,11,33が悪い存在なのではなく、どの数字も長短両面ありますので良し悪しは別にして全体の雰囲気が変わるだろうということです。(え?筆者自身が33だから弁護しているわけではないですよ?笑)
11や33が少なくなることは直感系の人間が減ることを意味します。予想外のことが起こりにくく、逆に言うと理屈どおりに物事が進みやすくなるのでちょっと面白みに欠ける世の中になるかもしれません。同時に、真面目の代表格である4が減るというのが何というか、うまくできていますね。
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