占いを扱ううえで、当然ながらメリットとデメリットがあります。占う内容には、結婚や引越し、職業の選択など、人生において非常に重要な決断も含まれています。占いを通して知ることのできる情報は慎重に扱わなければならないこともあります。
個人的には数秘術が好きで、依頼されて占うこともありますし自分でも活用していますが、周りを見渡してみると占いが向いている人と、そうでない人がいるように感じます。
今回は「こんな人におすすめ」というお題で記事を書いてみようと思います。もう数秘術使ってるよという方も確認の意味で読んでいいただければ幸いです。
以下、詳細です。
私が占いの中でも特に数秘術を愛用している最も大きな理由はこれです。
数秘術を知って「ああ!だからか!」「長年のモヤモヤが晴れた」「それはもう仕方ないね」などなど、過去の自分にはなかった視点で自分自身を捉えることができるようになりました。
それが直接お金儲けや運気向上に繋がるわけではありませんが、気持ちの上で非常に楽になりました。単に自分を理解するだけでなく、自分が存在していることを赦される感覚を伴うのが私にとっては新鮮でした。
占い全般にそういう要素はありますが、なかでも数秘術は自己理解にとても向いていて、自分のことが分からなくなっていたり、自分の扱いに困っている方におすすめです。
しかしながらタイミングは重要で、自分について深掘りする心の準備ができていないときに内省をすると妙な問題を引っ張り出して落ち込んでしまうこともあるので注意は必要です。
また、周囲の人についても理解が深まりますので人間関係に悩んでいる方にも有効です。特に、誰かとうまくいっていない理由について全面的に自分に責任があると思っていたり、逆に相手に問題があると決めつけていたりする場合にはその思い込みを取り払うような気づきを与えてくれます。こうしたことも広義の意味で自己理解に含まれるかもしれません。
ただし、数秘術は知ることが主題であって環境や相手の行動を変える類のものではないので直接の開運要素は少なめです。また、数秘術単独ではものごとの仕組みは分かっても解決法が見えづらいことがしばしばあります。そこから先は人それぞれ必要になるスキルが異なるのですが、心理学やセルフケア、セルフコントロール、コミュニケーション系のメソッドと組み合わせることで実践に役立ってくることが多い印象です。
続いて、現状に飽きている人や意図的に自分を変えたい人にもおすすめという話です。
人は多くの場合、最も期待値が高いと思われる選択肢を選びますが、たまにその単調な選択の繰り返しに飽き、特に必要に迫られていないのにあえて未知のものを選んでみたくなることがあります。皆さんも髪型を大きく変えたり、食堂でいつもと違うメニューを選んだり、思い切って引っ越してみたりすることがあるかと思います。
もちろん性格にもよるので、ずっと同じものが良いという人(数秘術で言うと4さんや7さんタイプの傾向が強い人)もいるでしょうが、ここでは一般論として話を進めます。
占いが役に立つのは、「まだまだ自分の知らない世界があるはずだ」「もしかしたら知らないことで損をしているのではないか」といった意識は浮かぶものの具体的に何かをしたいわけではない…というときです。そんなときに占いで「あなたは○○に向いています」と言われれば、それを試してみたくなるでしょう。
既に過去に関わったことのある分野について才能ありと言われることもあるでしょうが、そんな場合でも掘り起こせば新しい分野を挙げることは可能です。占い師は抽象的な形で現れる鑑定結果を踏まえて、それを現実世界に合うように具体化して伝えているので「他に何かないですか?」と聞けば少し枠を広げて答えてくれるでしょう。思いも寄らないジャンルが出てきたら儲けものです。
人に占ってもらうのが面倒なら、辞書を持ってきて適当にページを開いて、目に留まった言葉に関連することをやってみるというのでも良いと思います。雑なやり方に見えるかもしれませんが、ホラリー占星術などでやっていることと本質的には大差ないものだと私は考えています。
やや暴論気味なのを承知の上で言うと、このような目的の場合は何かを始めるきっかけになれば何でも良いのです。「事実は小説よりも奇なり」という言葉は、表現を変えると「偶然は人の思考よりも奇なり」だと私は考えています。意外な展開を期待する方にとって、占いは適度に予想を裏切って道を示してくれるでしょう。
次は、占いは仮の目的を作り出す、というお話です。
「人生に目的はあるのか」という問いには人の数だけ答えがあり、「生まれる前に自分で決めてこの世に来た」「人間はただ原子が集まっただけの物体で、目的など存在しない」「目的はあるかないかではなく、今の自分が決めるものだ」など、その人の価値観が表れるところです。
どれが正解とも言い切れないため、占いが示すものも「仮の目的」として捉えると良いでしょう。一般に、実在するかどうかは別として想像上の概念を作ることでものごとを考えやすくなる場合があります。
ここは数秘術のサイトなので数字に関連するところで例を挙げると、その昔「0」という数字を生み出したことで十進法での計算(特に大きな数)を扱いやすくなりました。さらにはマイナスの数や虚数などを想定することで数学が発展してきました。
人生の目的となると数字とは違って文学的なものですが、占いが示す「仮の目的」を置くことは自分なりの考えを深める助けになります。「仮の目的」を一旦受け入れてみると、人生の不思議な巡り合わせや、なぜか分からないけどうまく行ったことなどに説明がつくことがあります。
例えば数秘術であれば、この世で自分が果たすべき役割が示されます。同じ努力をするのでも、この役割に沿った活動が社会から評価されやすいという解釈がなされます。
その解釈が科学的に正しいとは限りませんが、それによって過去の自分が歩んできた道のりが整理され、今後の生き方が自然と定まってくることがあります。占いによって少しずつ切り口が違うので、今の自分が求めている答えが得られそうな相性の良い占い(または占い師さん)を探してみてください。
占いの面白さは、常識や科学にもとづいた考え方とは異なる別のアプローチからものごとを考えられることだと思います。
占いの鑑定は時に無茶なことを言う場合もありますが、部分的に参考になる示唆が多く含まれています。占いをすることは、情報との出会いを生み出すことと言い換えられるかもしれません。占いをまるごと信じて言われるがままに行動するのは個人的にはあまり良い使い方だとは思いませんが、鑑定で得られた情報をもとに自分自身や世の中を眺めてみると様々な気づきがあるでしょう。
数字の意味の解説を読む
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