どうでもいい話ではあるのですが、数秘、数秘術、数秘学といういろいろな言い回しがあります。
もともとは「数」を扱う「秘術」の意味で「数秘術」なる言葉ができたのだと思いますが、筆者のまわりでは「数秘」という言い方が定着しています。皆様のまわりでもおそらく「数秘」と言っている人が多いのではないでしょうか。
言葉は使いやすいように変化していくものなので、それがおかしいと異議を唱えるつもりはありません。そのうえで、あえて言葉としてどれが正しいか考えてみると数秘術とは本来どういうものなのか、なんとなく見えてきます。
以下、詳細です。
数秘術という単語について、語感からして漠然と「数秘」+「術」だと思われている方も多いかもしれませんが、改めて文字を眺めると「数」+ 「秘術」です。Yahoo!辞書によると
【秘術】
秘密にして人に明かさない術。特別の効果をもたらす奥の手。(デジタル大辞泉)
めったに他人に教えたり見せたりしない、特別な技術。奥の手。(大辞林 第三版)
(本当かどうかはさておき)数秘術は古代ユダヤ人のツールだったとされていますので、秘伝のタレのようなイメージで「秘術」という言葉を使って訳されたものと推測できます。
…が、「すーひじゅつ」と発音してみると分かりますが、言いにくいし、はじめて聞く人にとっても「それなに?…っていうか、今何て言ったの?」という感じで耳に馴染みにくいようです。
その点「すーひ」のほうが簡単なので、変な略し方ではありますが「数秘」が定着したと考えられます。
ところで、英語ではnumerologyです。
numero (番号)+ -logy(〜論、〜学)
ヨーロッパ系の言葉ではだいたいこの系統で成り立っているようで、どちらかというと「数字に関する学問」のような意味合いで、どこにも「秘」にあたる部分がありません。
そうすると単純に「数学」と訳したくなりますが、数学というとmathematicsのことになってしまいます。このような事情を考えると、もともとの意味としては「数論」ぐらいが適切なのではないでしょうか。
「数論」では占いとしてのニュアンスがなくなってしまいますが、それこそがnumerologyの意味するところだと思います。筆者個人としても、数秘術は当たるも八卦当たらぬも八卦ではなく統計学の要素が強いものだと感じています。
ただし、なぜ数字を足すだけで様々なことが分かるのか説明できない限りは「占い」の域を出ません。学問と呼べるものに近づけるためにも客観的なデータをもとにした検証を積み重ねていきたいところです。
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